情報サポート

　最近では、パソコンを使用する視覚障がい者の方々がだいぶ増えてきました。視覚障がい者ユーザーは、パソコンにスクリーンリーダー（画面 音声化ソフト）を組み込み、文字情報を音声で読ませるなどしながら操作をおこなっています。中でも、軽いテキスト情報をやりとりできる「メー ル」は、視覚障がい者の方々の間でも、大変便利なコミュニケーションツールとして、幅広く利用されています。しかし、インターネットの閲覧に は、まだ多くの障害が存在しています。

　FLASHなどで作成されたビジュアル重視の映画公式サイトや、DVDの通販サイトなどは、音声の読み上げに対応していなかったり、画像 が多すぎて、欲しい情報をすぐに探し出すことができません。また、視覚障がい者の方々は、映画雑誌やパンフレットを読む事もできないので、あ る映画作品について、より詳しい情報を得たいと思っても、なかなかアクセスできないでいるのです。

　シティ・ライツでは、団体の立ち上げ当初から、視覚障がい者と晴眼者が映画情報や、映画の感想等を交換するツールとして、メーリングリス トを活用しています。メーリングリスト（シティ・ライツ・シネマ・クラブ【CLC】）では、シアター同行鑑賞会などで、これから観に行く映画 について、公式サイトやパンフレットを調べて、ネタバレに注意しながら、鑑賞する作品のイメージがしやすいように「事前解説メール」を投稿し ています。 　また、映画鑑賞後「実は、この映画のこのシーンには、こんな逸話があったんですよ。」など、一緒に鑑賞した映画を味わい尽くす「事後解説 メール」を投稿することもあります。

事前解説メール／事後解説メールのサンプル　

　音声ガイド付きで市販・レンタルされるＤＶＤも少しずつですが増えてきました。 そのＤＶＤ発売情報を調べ、定期的にメーリングリストやブログにアップし、点字毎日新聞にも定期掲載しているのが、ＤＶＤ調査隊です。画面選択のできない視覚障がい者で も、音声 案内のついていないＤＶＤの操作ができるように、実際にＤＶＤの動作チェックをして、本編再生までの操作レビューもアップしています。